愛される木材

魅了的な木材もケースによっては使えません

バツのプレートを持つ男性

建材としてだけでなく室内の内装にもぴったりで魅了的な木材は、使いたくても 使えないケースがあり万能とはいいがたい材質です。 内装や外装に使いたいと考える人は多いのですが建築基準法の問題で、使用したい 場所に思う存分使うというわけにはいかないのです。 火災時に大きな脅威となる可能性があれば木材の使用許可は出ず、ここはどうしても 木目のある空間にしたいと願っても希望通りにいかない場合もあります。 ですが木材を不燃処理することで難燃化し不燃木材へと加工すれば、木材を使うことの 出来なかった箇所にも使用することが可能になります。 これからの住居について語るときには欠かせない存在、それが不燃木材です。 家を建てる時に使われることになっていくであろう不燃木材ですが、建材として 大量に使用する場合には個人で調達することはそうないでしょう。 施工する建設業者が全て手配して取り寄せることになるからです。 ではどのようにして不燃木材を調達するのでしょうか。 一般的なのは不燃木材を扱っている業者に注文して購入する方法です。 これだけ欲しいと注文して商品を用意してもらう普通の取引で、これなら個人でも 簡単に入手することができるでしょう。 ただしまとまった量でなければ受け付けてもらえない場合もあり、個人で使おうと 考えていた分量では割高になったり断られてしまう可能性もあります。 業者が建材として大量に購入するケースと同じ単価で、その1%ほどのサイズの 注文を受けても割りに合わないでしょうしこれは仕方がありません。 普通の木材を不燃木材の製造メーカーに持ち込んで加工してもらうという方法 もありますが、これもある程度大きな規模が前提になっています。 例えば森林を所有している人がここに生えている木を不燃木材に加工してくれ、 というようなケースで、紙袋に木片を入れて持ち込むような規模では相手も商売に なりませんのでお断りされてしまいます。 この山の木を伐採してそっちの工場まで搬出・運搬して加工してくれ、完成したら 完成品が届くのを楽しみに待っているよ、というスケールでのお話になります。 スケールの大きな話だけあって電話一本で伐採に伺います、なんてトントン拍子に 進むことはなく、まずはサンプルに防炎剤を使い難燃化してみて不燃木材となるか 性能確認、商品として満足のいく結果が得られて初めて正式に受注します。 その後森林から伐採して不燃処理を施し依頼者に納品となります。 普通の木材でも伐採してすぐに建材として使用することはできませんし、この形での 注文も伐採から納品までに数ヶ月の期間が必要になります。 時間的に余裕があればそれでもいいですが、すぐにでも納品して欲しいというので あれば在庫の中から納品してもらうほうが早いでしょう。 世の中には木が大好きな人がとてもたくさんいて、天井に木目がなければ安眠 出来ないし四六時中木に触れていないと寂しくなってくるという人もいます。 そのためどうしても不燃木材が欲しい、ここに木材を使いたいという人も多く、 急な注文にも対応してくれる業者は重宝されています。 大自然の森林を連想させる木材と比較して不燃木材はいまいちなのでは、と考える 方もいるようですが、不燃剤に含まれる成分のおかげで防蟻・防腐効果が普通の木材 よりも優れており耐久性能は上昇、ゆがみや伸縮も防炎剤による加工後のほうが 生じにくくなります。 通常時も火災時も強度的には木材<不燃木材で建材としての性能では負けていません。 見た目もほぼそのままで同じで、薬剤が表面で白くなることはありますが美しい木目は しっかり見えますし大きな違いはありません。 木材を愛する人ならきっと不燃木材にも満足できるでしょう。